2020年の東京オリンピック、日本に海外から大勢の人が来ます。
政府も観光立国日本を目指し、昨年年間1,000万人を超えました。
さて、その日本の文化、日本らしさは何でしょうか。
住宅でも和室が無くなり、畳、襖が要らなくなりました。
以前は、畳の表替えや襖の張替えが年末の恒例行事でした。特に襖は、滅多に見なくなりました。
襖は、木製建具ではなく、経師屋(表具店)さんに発注しました。
襖紙は、「鳥の子」雁皮紙で『紙の色鳥の卵の如しゆえに鳥の子』名称も味がありませんか。
平安時代、行事の都度適切な空間演出を行った「しつらい」のために、
取り外しのできる可動式の壁として発展してきたそうです。
私は京都に行く度に、その襖が絵の額縁のように思えてきます。
狩野永徳、俵屋宗達、尾形光琳、長谷川等伯らの絵師は、襖無くして生まれてこなかったのではないでしょうか。
襖がなくなった今、経師屋さんは、クロス張りの職人さんに替わりました。
生活様式により、日本らしさが失われるのは寂しいものです。
(代表取締役 増田 敏政)
インターシップ生へのおもてなし