一楽、二萩、三唐津、茶道の裏千家で良く使われる言葉です。
抹茶茶碗で、一番が楽茶碗、その次が萩焼、三番目が唐津焼ということらしいのですが、
私にはどうも納得感がありません。
茶碗はその人の好みです。自分が気に入れば、何焼きだろうと構わないと思います。
会社では、京都の老舗で買ってきた志野焼茶碗でお抹茶をいただいています。
赤楽茶碗
志野焼茶碗
白楽茶碗
母には、京都で買ってきた6人の舞妓さんの後姿が描いてある白楽茶碗で、
お抹茶を点てています。
「今日は、雨が降っているから傘を持っている舞妓さんが良いね」と
言いながら、お抹茶を点てると、
「まさかこの年になって息子にお抹茶を点ててもらうとは、思わなかった」と
嬉しそうにいただいてくれます。
自宅では、赤楽茶碗(光悦加賀写し)で毎日お抹茶を点てています。
毎朝欠かさず点てて、休みの日には、3服から5服いただききます。
赤楽茶碗(光悦加賀写し)
その赤楽茶碗が気に入っていたのですが、突然割れてしまいました。
手に持った感触が柔らかく、お抹茶を入れると色が鮮やかで、私は大好きでした。
その茶碗が、拭いていたら突然割れました。焼きの温度が低いので、柔らかい分だけデリケートなのだそうです。
結構しましたが悔いはありません。
毎日の一杯分にしたら、大したことはないからです。
それよりも、道具は「見るものではなく使うもの」、正にその通りだと実感しました。
(代表取締役 増田 敏政)