不動産と道路のお話し①~不動産は道路が重要~
[20.08.18]
初めまして。私、不動産の売買や相談を担当しています、のぐちと申します。
【不動産コラム】では、私が実際に相談を受けた事例について、いくつかお話しさせていただければと思います。
今回からお話しするのは、「不動産と道路」のお話しです。
不動産評価にとって、道路は切っても切り離せないものになります。
「駅から徒歩〇分以内」「日当り良好」といった、皆様が土地探しをする際に重要視するポイントよりも、
その不動産の接道がどのような道路なのかというのが、不動産の価値を決める際に重要になってくるのです。
それは一体どういうことなのか。実際にあった事例を踏まえて説明させていただきます。
そのお客様(H様)がご相談にいらっしゃったのは、4年前のことでした。
「お向かいの人が土地を売却しようと不動産屋に相談にいったら、
道路に問題があるといわれて、売却することができなかった」
早速相談を受けて、H様の土地を見てみると、
前面の道路はアスファルトで舗装されており、
公共上下水もしっかりと通っている「きちんとした」道路に見えます。
もし、私が何も知らずにこの道路沿いに住んでいたら、
目の前の道路に問題があるなんて、夢にも思わないでしょう。
ではどこに、H様宅前の道路は問題があるのでしょうか。
それは、法律で認められている「道路」の種類が関係しています。
これは、長いことその場所に住んでいても、行政で調査をしてみなければなかなか気づくことができないものなのです。
次回は、具体的な問題を踏まえて、道路の種類についてお話しさせていただきます。
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