【労務便り】2度目の緊急事態宣言で人手不足の企業は減少
[21.05.06]
2度目の緊急事態宣言で人手不足の企業は減少~帝国データバンク調査
◆正社員不足は35.9%、公共工事が好調な「建設」や「情報サービス」で高い
現在の従業員の過不足状況を尋ねたところ、正社員について「不足」していると回答した企業は35.9%となりました。新型コロナウイルスの感染が拡大する直前だった2020年1月から13.6ポイント減少し、1月としては2014年(36.6%)とほぼ同水準まで低下しました。「適正」と回答した企業は46.5%で同5.6ポイント増加。「過剰」と回答した企業は17.6%で同8.0ポイント増となりました。
「不足」している企業を業種別にみると、「放送」が56.3%でトップとなりました。また、国土強靭化対策などにより公共工事が好調な「建設」(54.6%)や、IT人材の不足が続く「情報サービス」(53.3%)、「自動車・同部品小売」(51.8%)などが5割台で続いています。また、「電気通信」(44.4%)は在宅勤務などリモート需要の高まりから増加しています。
◆月次の人手不足割合は、2度目の緊急事態宣言が発出された2021年1月に再び減少
人手不足割合を月次の推移でみると、1度目の緊急事態宣言が5月に解除されて以降、人手不足割合は緩やかに上昇傾向にあったものの、再び同宣言が発出された2021年1月は減少となりました。
企業からは「2度目の緊急事態宣言で、荷動きは鈍くなった」といった声が多い一方で、「仕事が多く電気設備工事の現場職が少し足りていない」との意見もみられます。
◆「飲食店」の人手不足割合は大幅に減少、「旅館・ホテル」は過去最低に
新型コロナウイルスの影響が拡大するまで人手不足が顕著だった「飲食店」と「旅館・ホテル」について月次でみると、正社員・非正社員それぞれで大幅な減少傾向にあります。「GoToキャンペーン」の利用が広がった2020年10月・11月を山にして、2度目の緊急事態宣言の発出や「GoToキャンペーン」の一時停止も加わり、2021年1月にかけてさらに減少しました。
5月の税務と労務の手続期限[提出先・納付先]
10日
・源泉徴収税額・住民税特別徴収税額の納付[郵便局または銀行]
・雇用保険被保険者資格取得届の提出<前月以降に採用した労働者がいる場合>[公共職業安定所]
17日
・特別農業所得者の承認申請[税務署]
31日
・軽自動車税(種別割)納付[市区町村]
・自動車税(種別割)の納付[都道府県]
・健保・厚年保険料の納付[郵便局または銀行]
・健康保険印紙受払等報告書の提出[年金事務所]
・労働保険印紙保険料納付・納付計器使用状況報告書の提出[公共職業安定所]
・外国人雇用状況の届出(雇用保険の被保険者でない場合)<雇入れ・離職の翌月末日>[公共職業安定所]
・確定申告税額の延納届出額の納付[税務署]
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